ギリシャ:大規模デモ・ストライキに関する注意喚起
1.ギリシャの首都アテネにおいては、5月5日、政府の緊縮財政に反対する 4万人以上が参加する大規模なデモが実施されましたが、そのデモ参加者 の一部が暴徒化し、市内の銀行事務所に投げられた火焔瓶により火災が発 生し、逃げ遅れた3人のギリシャ人銀行従業員が死亡する事件が発生しま した。2.今回のデモは過去行われたデモ同様に事前に計画された平和的な趣旨の ものでしたが、ギリシャ政府が最近発表した緊縮財政策に対する強い反発 を背景に、予想を超える多くの参加者が集まった上に、その一部が暴徒化 し破壊行為に及び、その対象は警察関係にとどまらず、関係のない周辺商 店、事務所ビル、駐車車両などが甚大な被害を受けたほか、国内第二の都 市であるテッサロニキでも同様の大規模デモが実施されました。また、6 日にも首都アテネの国会前において行われた反対集会で、デモ隊と警察官 との衝突が発生したとされています。3.これを受け、治安当局はアテネ中心部に最大数の警察官を集中動員し、 治安回復に当たっていますが、政府の緊縮財政政策に反対する国内主要労 組は闘争を引き続き実施するとしています。また大規模ストライキが実施 される場合には、ストライキの影響で国際空港、公共交通機関等社会機能 が麻痺したり、主要観光スポットが閉鎖される可能性もあります。4.つきましては、ギリシャへの渡航・滞在を予定されている方は、デモ・ ストライキの情勢が沈静化するまでの間、在ギリシャ日本国大使館や報道 等から最新情報の入手に努め、渡航の安全性について慎重に検討するとと もに、滞在中の方については、危険に巻き込まれないよう十分注意してく ださい。また集会やデモはアテネ中心部のオモニア広場、パネピスティミ ウ通りのアテネ大学管理棟前、シンタグマ広場で行われ、その場合にはデ モ行進はスタディウ通り、パネピスティミウ通りを頻繁に進行しますので、 以下の点にも留意して安全対策を講じてください。(1)大勢が騒いでいる場合は速やかにその場から離れ安全な場所に移動す る。(2)デモ・ストライキが発生している時は都市中心部への接近は控える。(3)警備部隊はデモ参加者から攻撃される可能性が高いので、興味本位で 近づいたり写真撮影をしない。(4)車両は不用意に路上駐車しない。(5)外出の際は、緊急連絡先を確認しておく。(問い合わせ先) ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く) 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1 電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ) 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3100 ○外務省領事サービスセンター(海外安全担当) 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/ http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版) ○在ギリシャ日本国大使館 電話(領事部):210-670-9910、9911 FAX : 210-670-9981 ホームページ: http://www.gr.emb-japan.go.jp/ E-Mail: consular@embjp.ondsl.gr ( 領事部専用