http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2010C191
南アフリカで開催されている2010FIFAサッカーワールドカップは,すべての第一次リーグ戦(グループステージ)を終了し,6月26日からは決勝トーナメントが開始されています。日本代表チームも6月24日の対デンマーク戦での勝利で決勝トーナメント進出を決め,明日29日にはプレトリアにおいて対パラグアイ戦に臨みます。
プレトリアは南アフリカの首都として警備警戒は強化されていますが,犯罪状況・治安が悪いことには他の都市と変わりはありませんので,油断は禁物です。
つきましては,日本代表チームの応援のため,プレトリアに渡航・滞在を予定されている方は,以下の諸点に留意しつつ,安全対策を講じてください。なお,これまでの日本戦3試合を通じた日本人の被害は,スタジアムから宿舎へ徒歩で移動中の強盗事件が2件(3人),スタジアム内あるいはレストラン等での置き引きなど窃盗被害は28件に及んでおり,対パラグアイ戦に際しては,このような犯罪被害に遭わないよう心掛け,安全で楽しい応援と試合観戦にしてください。また,今回の試合は首都プレトリアで行われるため,日本国大使館臨時事務所(モバイルユニット)は設置しませんが,日本国大使館はロフタス・スタジアムから4km地点にありますので,緊急時や支援を要する場合には大使館対策本部まで連絡してください(+27(0)12?4521591,又は+27(0)12-4521592)。また,スタジアム内外に6人の大使館支援要員(オレンジ色のジャケットを着用)を配置しますので,支援を必要とする際は,直接ご相談ください。注意のポイント●夜間は絶対出歩かない。可能な限り車で移動し,日中でも独りでは出歩か ない。どうしても徒歩移動が必要な場合には大通りを集団で移動する。そ れでも,「危なそうだな」と思ったら,速やかにその場から離れる。●万一,強盗に遭ったら,絶対に抵抗しない。●スタジアム内外で親しげに接近し,鞄や金品を奪う手口が横行。●置き引きが多発。旅券・貴重品は目立たないよう身につける。荷物から目 を離さない。●スタジアム内では,応援中や勝利の瞬間に観戦者が油断した隙を狙った置 き引きが多発。1.強盗被害 ●身体的危害につながり得る強盗被害には特に警戒が必要です。22日,邦 人男性2人がダーバンでナイジェリア対韓国戦を観戦した後,徒歩にて 宿舎に戻る途中(午後11時頃)、雰囲気の悪い路地に迷い込み,8?10 人に取り囲まれ,強盗被害に遭う事件が発生しています。また,14日の ブルームフォンテンでの日本対カメルーン戦の直後にも,邦人男性が宿 舎に戻る途中,仲間とはぐれて独りで歩いていたところを強盗被害に遭 いました。 ●夜の徒歩移動,単独の徒歩移動は強盗の格好のターゲットになりますの で,絶対に避け,スタジアムへの移動など外を歩かねばならない場合で あっても,周囲に注意しつつ大通りを集団で移動してください。また, いずれの強盗事案も被害者は事前に危険な雰囲気を察しており,「危な そうだ」と思ったら,速やかに現場から離脱する(引き返す等)ことも重 要なポイントです。南アフリカでも,危険と見られる場所や時間帯に出 歩いたり,自らの身をさらさないことにより,相当程度強盗被害を回避 することができます。 ●その上で,万一,強盗に遭遇した場合は,自らの生命を最優先にして, 抵抗しない(大声を出さない,急な動きをしない,犯人の指示に従う, 不用意な発言をしない)ことを心掛けてください。2.置き引き等の窃盗 ●これまでの邦人被害の9割は「置き引き」です。安全そうに見える立派 なショッピング・モール,ホテル,レストランでも,食事中に椅子や足 下においた荷物が,席を離れたりわずかに注意をそらした瞬間に奪われ る事件が頻発しております。 ●また,見知らぬ者が親しげに話しかけ,道路や時間を訊ね,立ち止まっ たところを襲う手口や「あなたの国のお金を見せて」,「お金を両替し て」などと言って現金を奪う手口の盗難も発生しています。犯行では第 3国の窃盗団によるケースも報告されています。3.スタジアムでの被害 ●応援に熱中し,勝利に沸いた瞬間に足下から荷物を奪う手口の窃盗が多 く発生しています。日本人ファンが勝利に沸いている間にカバンを奪わ れるという事件が,24日のラステンバーグでのデンマーク戦で7件,14 日のブルームフォンテンでのカメルーン戦で2件発生しています。この ため,(1)荷物は最小限にする,(2)旅券等盗られて困るものは肌身 につける,(3)カバンは目の届かない場所には置かず(通路側の方は 特に注意してください),足下に置く場合もカバンは常に閉じ,足でし っかりはさんでおく(ヒモで結んでおくだけではヒモを切られて盗まれ る)等その状況に応じた工夫をしつつ対策を講じてください。 ●試合終了後の1時間が被害が集中して発生する時間です。24日のデンマ ーク戦では,親しげに近づいてきた外国人客と記念撮影している間にカ バンを奪われるという事件も発生し,同様に肩を組まれたりして危険を 感じたケースも何件か報告されています。会場には悪意のある集団が紛 れこんでいる場合がありますので注意してください。 ●集団で行動するためには仲間とはぐれないことが重要です。試合後にス タジアムから一斉に移動する際には,かなりの混雑・混乱が想定されま すので,仲間同士お互い声を掛け合い,周囲に注意するとともに,お子 さんも連れの方は手を絶対離さないよう注意してください。4.プレトリアの「ロフタス・ファースフェルト・スタジアム」について ●パーク・アンド・ライド及びパーク・アンド・ウォークの情報を在南ア フリカ日本国大使館ホームページに掲載していますので参照してくださ い。中でもSouthern Park and Ride (Pretoria Union in Groenkloof) は,スタジアムまで3km程度で,日本国大使館にも近く(500m),空港 からの高速道路(R21)やヨハネスブルグからのN14(ベン・スクーマン・ ハイウェー)の高速出口(ファウンテン・サークル)からも3km程度と 便利です。駐車場は試合4時間前(現地時間正午)から使用可能となり, 無料のシャトル・バス(大型バス)に乗る前にパーク・アンド・ライド の名前入り紙製の腕輪をはめられ,自分がどこのパーク・アンド・ライ ド駐車場に車を停めたか一目瞭然となります。この腕輪の色は各駐車場 ごとに異なる色が使われています。 ●シャトルバスを降りた場所からスタジアムまでは重点警備エリアであり, かなりの数の警察官が警備警戒にあたっています。帰路は暗くなるので, 明るいうちに,自分のパーク・アンド・ライド駐車場に戻るためのシャ トルバスの出発場所を確認しておくことが重要です。(なお,タクシー を利用する場合には,宿泊先を通じて信頼のおけるタクシー会社を手配 するようにしてください。) ●自家用車等で移動する方はそれぞれ各自で十分注意してください。スタ ジアムに近い私設駐車場の使用や路上駐車には安全面で当たりはずれが ありますので,現地事情に詳しい方以外にはお勧めできません。 ●ロフタス・スタジアムは古い施設であるため,トイレは多くありません。 試合後はかなりの混雑が予想されますので,早めに済ませるか,仲間と 一緒に利用する等注意してください。 ●「Park and Ride by Train」はプレトリア駅付近の「SALVOKOP PARKING」 に車を停めて電車でスタジアムに向かいますが,何か所か警備状況に不 安(プレトリア駅で線路をまたぐ長い歩道橋等)があり,あまりお勧めで きません。(問い合わせ先) ○外務省領事局海外邦人安全課 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ) 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3680 ○外務省領事サービスセンター(海外安全担当) 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/ http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版) ○在南アフリカ日本国大使館 住所:259 Baines Street, corner Frans Oerder Street, Groenkloof, Pretoria 0181, Republic of South Africa. 電話:+27 (0) 12-452-1500(代表) +27 (0) 12-452-1591?2(大使館対策本部) FAX :+27 (0) 12-460-3800?1 ホームページ: http://www.za.emb-japan.go.jp/index_jp.html ○在ケープタウン出張駐在官事務所 住所:2100 Main Tower, Standard Bank Center, Heerengracht, Cape Town, 8001, Republic of South Africa 電話:+27 (0) 21-425-1695?6 FAX :+27 (0) 21-418-2116