関空と中部空港、中国便枠を拡大 国交省方針
関空・中部乗り入れ中国便、便数制限超え容認
国土交通省は20日、関西国際空港と中部国際空港について、中国系航空会社の中国便の発着枠を拡大する方針を明らかにした。日中航空交渉で決まっている発着枠を超える新規就航便も、中国側から申請があれば認可する。2空港と中国を結ぶ路線は現在週189便で、発着枠は使い切っているという。
国交省幹部が大阪市内で開かれた関空と伊丹空港の統合に関する地元自治体との意見交換会で示した。関空会社は「中国系の航空会社は関空発着便を週40?50便増やす意向がある」と見込む。関空は巨額の負債を抱えており、国交省は活性化策の一環として実施する。
関空は2012年に大阪国際(伊丹)空港と統合し、営業収益を拡大して約1兆3000億円にのぼる負債を返済する計画。同日の意見交換会では、関空・伊丹両空港の事業運営権を民間に売却するなどして、負債を50年以内に返済する複数の試算も国交省が示した。