米 荒天で約4000便が欠航
米国の広い範囲で冬の嵐、1950年代以降で最悪の規模
アメリカでは、南部から東部にかけての広い範囲で雪や雨が降るなど荒れた天気となっており、空の便4000便以上が欠航を決めるなど、大きな影響が出ています。
アメリカ海洋気象局によりますと、大型の低気圧の影響で南部のテキサス州や中西部のミズーリ州で大雪となっており、東部のニューヨーク州でも氷点下近い寒さのなかで雨が降るなどあわせて12の州で荒れた天気となっています。この影響でテキサス州のダラスやニューヨークを発着する国内便を中心に4000便以上が欠航を決めたのをはじめ、高速道路で事故が相次ぐなど各地の交通機関に大きな影響が出ています。雪や雨は、東部や中部を中心に、1日の夜から2日の朝にかけてさらに激しくなる見込みで、地域によっては、降り始めからの雪の量が50センチ近くになると予想されています。また、気温が下がって滑走路や道路が凍結するおそれがあり、シカゴがあるイリノイ州など5つの州で非常事態宣言を出しました。アメリカの東部や中西部では年末からたびたび大雪に見舞われていますが、アメリカ海洋気象局は「さらに広い範囲で吹雪になる可能性がある」として、外出を控えるよう呼びかけています。