河原町?関空1200円 阪急、南海、大阪市地下鉄が協力 / 2011年5月10日

河原町?関空1200円 阪急、南海、大阪市地下鉄が協力

京都市と大阪市、阪急電鉄、南海電気鉄道などは9日、河原町?関西空港間を1200円に値下げした企画乗車券「京都・関空アクセスきっぷ」を14日から発売する、と発表した。阪急京都線、大阪市営地下鉄堺筋線、南海本線を経由し、土日祝日は乗り換え1回で京都と関空を結ぶ直通電車を運行する。競合するJRや空港バスよりも「格安さ」をアピールしていく。

■企画切符販売 土日祝は乗り換え1回

 企画券は通常運賃の1550円より350円安く設定。特典として南海空港特急「ラピート」の特急券(通常500円)を300円で購入でき、ラピートを使うと1500円で河原町?関空間を最速97分で結ぶ。JR特急「はるか」(自由席)と比較すると、時間は20分程度遅いが、料金は半額になる。12月25日まで限定販売し、利用状況をみながら延長も検討する。

 京都方面からは河原町、嵐山など阪急京都線の各駅から乗車でき、堺筋線終着駅の天下茶屋で乗り換え、和歌山方面行きの南海電車で関空に向かう。土日祝日は天下茶屋まで乗り換えなしの直通電車を運行するが、平日は淡路駅などで乗り換えが必要になる。

 京都市が昨秋、アクセス向上のため大阪市や私鉄各社に「私鉄が連携した鉄道ルートを確立してほしい」と要望していた。

 大阪市役所で会見した門川大作市長は「利用者の選択肢が広がり、観光振興に大きく役立つ」と歓迎した。