中国、日本への渡航自粛を緩和 放射線量公表も不定期に
訪日観光回復へ中国に協力要請 丹羽大使
中国国家旅遊局は、東日本大震災後に出していた日本の被災地への渡航自粛の通知を、福島など一部を除いて緩和した。また、丹羽宇一郎・駐中国大使は3日、邵●偉(●は、王へんに其)同局長と会談、訪日観光の回復に向けて協力を呼びかけた。
新しい通知は4月29日付で、「日本の大部分は、生活や社会秩序が正常化した」と言及している。邵局長は丹羽大使に対し、「(訪日客の)急減は一過性のもの」と述べ、観光交流に協力する方針を示した。
一方、新華社通信によると、福島第一原子力発電所事故が中国に与える影響について、中国政府は関連情報の発表を3日から不定期に行うことにした。これまでは大気や海水などの放射線量を連日公表していた。福島周辺の放射線量が減少し、中国の計測結果でも異常がない状態が続いているとの専門家の見方も伝えた