全日空、米ボーイングの新型機「787」の導入準備が最終段階に / 2011年5月26日

全日空、米ボーイングの新型機「787」の導入準備が最終段階に

ANAとボーイング、ボーイング787型機の就航準備として検証プログラムを実施

全日本空輸)は26日、米ボーイングの新型旅客機「787」の導入準備として、国内で実際に飛行させる検証フライトを行うと発表した。

 全日空は世界の航空会社の中で最初に787型機を導入する。当初、引き渡しは2008年5月を予定していたが、トラブルなどで7回も延期されてきた。検証フライトにより、引き渡しに向けた準備は最終段階に入る。

 同日開いた定例会見で全日空の伊東信一郎社長は「787型機は燃費に優れる中型機。アメリカの東海岸や欧州などにも直行できる」とし、従来、大型機でしか行けなかった路線も中型機で行けるようになり、路線開発に選択肢が増えると導入効果を説明した。まず国内線から運用する計画で、伊東社長は「早ければ9、10月にも就航させたい」とした。海外路線についても、今年度中に就航させる方向で検討している。