オランダ、ベルギー:列車内での盗難被害に関する注意喚起
1.旅行シーズンの到来を迎え、在オランダ及びベルギーの日本国大使館には、日本人旅行者から、オランダ・ベルギー間を列車で移動中、貴重品の入ったバッグ等の盗難に遭ったとの被害届が多数提出されています。2.被害は、ブリュッセル・ミディ駅又はアントワープ駅(いずれもベルギー)とロッテルダム駅、アムステルダム駅(いずれもオランダ)を結ぶ列車内で多発しており(パリからブリュッセル南駅を経由し、アムステルダムに向かうタリス車内においても発生しています。)、以下のようなケースが多く見られています。(イ)仮眠、読書、及び会話中に盗まれる。(ロ)停車時、ホームへ下りる準備をしている際、椅子、テーブル又は棚の上に置いていたバッグ等をちょっとした隙に盗られる。(ハ)停車時窓の外から窓を叩いて、所持者の気をそらせている間に他の者が鞄を盗む。 3.被害者は、大型スーツケース、中型キャリーバッグ及び小型バッグ等を所持する場合が多く、犯行グループの標的とされた各種バッグには、旅券、現金、財布、パソコン等を入れていたとのことです。単独旅行者か、複数人の団体旅行者かかかわらず、外国旅行中の疲れから荷物管理の注意力が散漫になりがちです。移動中の携行荷物は極力コンパクトにまとめ、貴重品を入れるバッグは身体から離さないようにし、自ら安全対策を講じることをお勧めします。4.なお、現在、電車内において抜き打ちに警察官等が身分証明書、旅券等の提示を求め身元確認を行っております。仮に、盗難発生後、無旅券での渡航を継続し、旅券等が提示できない場合は、警察に身柄を拘束されるおそれがありますので、旅券の盗難・紛失を認知した段階で最寄りの警察への届け出を行うとともに、現地を管轄している大使館で旅券等の発給を受けるよう所要の手続きを行ってください。