ブラジルに対する渡航情報(危険情報)に発出 / 2011年6月28日

 
●ブラジリア連邦区、サンパウロ州大サンパウロ圏及びカンピーナス市、リオデジャネイロ州大リオ圏、アマゾナス州大マナウス圏、パラー州大ベレン圏、ペルナンブコ州大レシフェ圏、バイア州サルバドール市及びエスピリトサント州大ビトリア圏、パラナ州大クリチバ圏:「十分注意してください。」(継続)
1.概況
 ブラジルにおいては、所得格差による貧困、麻薬を起因として、強盗、殺人等の凶悪犯罪が多発しています。また、ほとんどの一般犯罪には銃器が使用され、抵抗すると銃器等で危害を加えられる可能性が非常に高く、注意しなければなりません。凶悪犯罪は、大都市で生起したものが報道で紹介され、目立ちがちですが、地方都市においても基本的に同様であり、油断できません。観光地の非常に美しい場所においても、銃器を使用した凶悪犯罪が多発しています。
 麻薬等に絡んだ組織的な犯罪も多発しており、特にリオデジャネイロ及びサンパウロにおいて、ファベーラ(スラム街)を活動拠点とする犯罪組織間の抗争事件又はこれら組織と治安当局との間の銃撃戦が後を絶たない状況です。ファベーラ周辺での流れ弾による被害や路線バスが無差別に放火される事件も発生し、一般市民にも犠牲者が出ており、状況は深刻化しています。日系団体等所在地及び在留邦人居住区においても銃器を使用した侵入強盗、路上窃盗及び車両強盗等の凶悪犯罪が多発しています。
 誘拐事件に対しても引き続き警戒が必要です。特に、都市部では昼夜を問わず「短時間誘拐」(「電撃誘拐」ともいわれ、金品や車両を強奪するために、銃等を使って脅迫し、一時的に拘束するもの。ATM等で現金を引き出させたり、携帯電話や車両を奪った後に連絡手段のない市街から離れた場所で解放するのが一般的な犯行パターン。)が多発していることから、防犯対策に留意し、行動する時間帯や場所等に十分注意する必要があります。

2.地域情勢
 以下の地域:「十分注意してください。」
 以下の地域に渡航・滞在を予定されている方、又は既に滞在中の方は、安全対策を強化し、渡航・滞在を予定されている方は、必ず報道やインターネットから最新の現地治安情報を入手し、自らの安全確保に努めるとともに、下記情勢に留意し、犯罪等に巻き込まれることのないよう十分注意してください。