祇園祭 長刀鉾に続く「山一番」は8年ぶりに霰天神(あられてんじん)山 / 2011年7月 2日

山一番は霰天神山 祇園祭くじ取り式

祇園祭の山鉾巡行(17日)の順番を決めるくじ取り式が2日、京都市中京区の市役所の市議会議場で行われた。先頭の長刀鉾に続く「山一番」は8年ぶりに霰天神(あられてんじん)山が引いた。

 午前10時、巡行する32の山鉾町と祇園祭山鉾連合会に正式加入した復興中の大船鉾の代表が羽織はかま姿でそろった。1人ずつ登壇してくじを引き立ち会いの門川大作市長が確かめた後、順番を告げる声が議場に響いた。「あとの巡行」の山一番は八幡山が引いた。

 霰天神山の中西常雄さん(64)は8年前にも山一番のくじを引いた。「運がいいんですかね。ほっとしました。早く町内のみなさんに伝えたい」と喜んでいた。

 くじ取り式は先頭争いを避けるため1500(明応9)年に始まった。順番が決まっている「くじ取らず」の8基を除いた24基がくじを引く。会場には市長から山鉾行事功労者として表彰を受ける男性13人も並んだ。今年は初めて妻を伴っての出席も認められ、祭りを支えた功績がともにたたえられた。

 今年の巡行順は次の通り。太字はくじ取らず。

 【さきの巡行】

(1)長刀鉾(2)霰(あられ)天神山(3)孟宗山(4)芦刈山(5)函谷(かんこ)鉾(6)油天神山(7)四条傘鉾(8)保昌(ほうしょう)山(9)月鉾(10)太子山(11)占出(うらで)山(12)木賊(とくさ)山(13)鶏鉾(14)伯牙山(15)綾傘鉾(16)郭巨(かっきょ)山(17)菊水鉾(18)白楽天山(19)山伏山(20)蟷螂(とうろう)山(21)放下(ほうか)鉾(22)岩戸山(23)船鉾

 【あとの巡行】

(24)北観音山(25)橋弁慶山(26)八幡山(27)鯉山(28)役行者(えんのぎょうじゃ)山(29)鈴鹿山(30)黒主山(31)浄妙山(32)南観音山