全世界で運航停止=ストに対抗し異例の措置?豪カンタス
豪カンタス航空、労組のストに全便運行停止で対抗
オーストラリアの航空最大手カンタス航空は29日、国内線と国際線すべての運航を直ちに停止すると発表した。労組のストに対抗し、組合員を施設から閉め出す異例の強硬措置に踏み切る。労使対立のエスカレートにより、豪州の空の足に深刻な打撃を与えることも懸念されており、同国政府も介入に動き始めた。 カンタスでは、整備士、荷物取り扱い作業員、パイロットのそれぞれが加盟する3労組との労使交渉のもつれから、8月以降、断続的にストが行われてきた。同航空によると、これまでに600便以上が欠航を余儀なくされ、7万人の利用客に影響が出た。ストによる損失は6800万豪ドル(約55億円)に上るとしている。