バンコクを中心とした洪水の現状とタイ全土の旅行情報について 11月11日付
<現況>ナコーンサワン県、ウタイターニー県、ロッブリー県、サラブリー県、アユタヤ県では、洪水の影響が回復に向かっている。水位は徐々に低下している。 ● アユタヤ県: アユタヤへのアクセスは通常に戻りつつある。アジアロードを利用して、アユタヤへ入ることができるようになった。旧市街のすべての観光地は現在復旧作業を行っており、回復次第再開。観光可:ワット・パナンチューン、ワット・ヤイチャイモンコン観光不可:ワット・プラシーサンペット、ウィハーン・プラモンコンボピット、ワット・マハタート、ワット・ラチャブラナ、ワット・チャイワッタナラーム、ミリオン・トイズ・ミュージアム、エレファント・キャンプ● スコータイ王朝時代に起源をもつ、伝統行事「ロイクラトン祭り」関連のイベントは、11月8日から10日にかけて、スコータイ、チェンマイ、ターク、ハジャイ、スラーターニーなどタイ各地で実施。バンコク、アユタヤ、スパンブリーについては、洪水の影響により中止を決定。● 影響を受けていない地域:・北部: チェンマイ、チェンライ、ランパーン、スコータイ・東北部: ルーイ、ウボンラチャター二―、ウドンターニー、ナコーンラーチャシーマ(コラート)・中部: ホアヒン、プラチュアッブキリカーン、カンチャナブリー、パタヤ、チョンブリー、ラヨーン、チャーン島・南部: チュンポーン、サムイ、クラビ、パンガー、プーケット、スラーターニー、ナコーンシータマラート、ソンクラー、サトゥーンバンコクでは、シーロム、サートーン、バンラック、スクンビットといったバンコク都心部では、大きな影響は出ていない。北部からの水は、現在バンコク北部に広がっており、ウィーパワーディーランシット通りとパホンヨーティン通りに流れ込み、現在ウィーパワーディーランシット通り沿いのタイ国際航空本社まで到達している。一部はパホーンヨーティン通りと合流し、BTS(高架鉄道)モーチット駅前まで来ている。水の一部は、バンコク東部および西部にも広がっている。東部では、キングスダイク(バンコク都心を囲む防水壁)の外側に広がり、タイ湾へ向かっている。西部では、東部よりも大量の水がターチン川を通じてタイ湾へ流れ込むため、広範囲に及ぶ浸水が発生している。両地域を比較すると、バンコク都心部もあるチャオプラヤー川以東は、地元タイ人の住宅エリアである西側よりも被害が抑えられている。東側には、ポンプ場、運河、キングスダイク(防水壁)を含めより高度な排水システムが設置されている。そのため、バンコク都心部では、洪水の影響は限定的になるとみられている。<バンコク旅行関連情報>● バンコク都内では、洪水の状況が急変する可能性もあるため、十分注意をしてください。● 空港への移動の際には、交通渋滞に巻き込まれる可能性もあるため、時間の余裕をもって移動をしてください。● タイ国内でのご旅行には、空路をご利用ください。●バンコク中心部のほぼ全域では、現在まで洪水の影響は出ておらず、通常通りの観光が可能。以下の通り、中心部におけるビジネス、ホテル、店舗、観光地は通常通り営業を行っている。・カオサン通り・ペッブリー通り・プルンチット/チットロム・プラトゥーナム・ラーマ1世通り・ラーマ4世通り・ラーチャプラソーン(セントラルワールド周辺)・サートーン・サイアムスクエア/MBK/サイアムパラゴン・シーロム/スラウォン・スクンビット通り/エンポリアム・ヤワラート(中華街)観光可:王宮、ワット・ポー(ねはん寺)、ワット・アルン(暁の寺)、ワット・スタット、ワット・トライミット、ワット・ベンチャマボピット(大理石寺院)、旧国会議事堂(アナンタ・サマコム宮殿)、国立博物館、サイアム・スクエア、シーロム、ラーチャプラソン(セントラル・ワールド)観光不可:サファリ・ワールド、チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケット、ラタナコーシン展示ホール、サイアム博物館<バンコク関連情報>1. 避難勧告エリア・バンコク都: ドンムアン地区、ラクシー地区、バンケーン地区、タウィーワッタナー地区、バンプラット地区、タリンチャン地区、バンケー地区、サーイマイ地区、チャトゥチャック地区、クロンサムワー地区、ノンケーム地区、パーシーチャルーン地区・新たな避難勧告エリア: カンナーヤーオ地区の一部、バンコク・ノイ地区、チョムトン地区、バンボーン地区*上記はすべて地元の住宅エリアで、旅行者の滞在するエリア、外国人の多く住むエリアではありません。2. 道路・交通・バンコク都内のMRT(地下鉄)、BTS、エアポートレイルリンクは通常通り運行。・長距離バスは、洪水の影響により一部路線を変更して運行。一部路線では運休。・タイ国鉄の北部および南部路線は、一部洪水の影響のあるエリアで路線変更を行い、通常通り運行。洪水の状況により出発駅をフアランポーン駅またはナコンパトム駅に変更するため、列車利用の際には、事前に確認をする必要あり。・スワンナプーム国際空港は、通常通り。※スワンナプーム国際空港では、洪水対策が強化されています。空港の周辺23.5kmを3メートルの堤防で囲んでいます。堤防内には400万立方メートルの容量の6つの貯水池に向け、排水路が敷設され、空港周辺の対策を固めています。貯水池の現在の貯水量は100万立方メートル(25%)に留まっています。さらに、2つのポンプ場(各4つの排水ポンプを収容)では、毎秒12立方メートル、一日に100万立方メートルの排水能力があります。スワンナプーム国際空港の建設にも携わった8名の日本人エンジニアがタイに入国し、支援を行っています。3. ライフライン・バンコク都水道局は、バンコク都内における給水に問題はなく、WHO(世界保健機関)の水質基準を維持していると発表。バンコク都、ノンタブリー県、サムットプラカーン県では、通常通り供給。・バンコク西部の冠水エリアでは、水の変色がみられる可能性もあり、使用前に一度沸騰させて使用することを推奨。・電力供給は通常通り。・インターネット、電話回線など通信サービスは通常通り利用可能。タイ国内主要連絡先:・タイ気象局:http://www.tmd.go.th/en(英語・タイ語のみ)・TATツーリストコールセンター:1672・タイ国際航空:02-356-1111・バンコクエアウェイズ:02-265-8777/Twitter: @bangkok_airways・エアー・アジア:02-515-9999・ノックエアー:02-900-9955