タイ、旅行会社が催行中止延長?バンコク、外国人観光客の姿も / 2011年11月 7日

タイ、旅行会社が催行中止延長?バンコク、外国人観光客の姿も

 タイにおける洪水の長期化を受け、近畿日本ツーリスト(KNT)と日本旅行はバンコク、アユタヤに滞在するパッケージツアーについて、11月30日の日本出発分まで催行中止を延期した。取消料は収受しない。

 また、ジャルパックもバンコクツアーの催行中止期間を11月23日まで延長。11月24日から30日出発分については水害を理由にした取消に限り、取消料を免除する。ジェイティービー(JTB)やエイチ・アイ・エス(HIS)、クラブツーリズム、阪急交通社は現状維持としている。

 航空会社各社も、払い戻しや変更の対象となる期間を延長。タイ国際航空(TG)では払い戻し対象となる航空券について、日本/タイ間の予約が11月14日のものまで延長。全日空(NH)も払い戻しや予約変更の対象となる航空券を、予約が12月14日のものまでとした。

 外務省によると、バンコクの状況は好転しておらず「今のところ(渡航情報を)下げるに至る情報はタイ側からもたらされていない」という。バンコクでは北部で水をせき止め、運河を利用し中心部を迂回させて東に水を流す計画だが、排水作業などが難航。せき止められた水が徐々に首都バンコク中心部に向かっており、冠水範囲も次第に拡大しているという。バンコク近郊の工場団地も引き続き冠水している。ただし、今月中旬に再び大潮があるため予断は許さないものの、バンコクの観光地についてはあまり被害が出ていないという。