中国国際航空など、EUの航空会社向け炭素税めぐり提訴も / 2011年11月 9日

中国国際航空など、EUの航空会社向け炭素税めぐり提訴も

「炭素税」とは温暖化防止のための環境税

中国国際航空(エア・チャイナ)など中国の主要航空会社は、欧州連合(EU)が来年1月から域内離発着便を運航する航空会社に対して課す炭素排出費(炭素税)をめぐり、提訴を検討している。

 業界団体、中国航空運輸協会(CATA)副秘書長(副事務長)の柴海波(Cai Haibo)氏が9日、ロイターに明らかにした。

 柴氏は「炭素税は不公平だ。我々は欧州航空機大手エアバスから航空機を購入している。炭素排出でどこかが責められるとしたら、生産者であり、購入者ではないはずだ」と述べた。

 中国国際航空以外では、中国東方航空、中国南方航空、海南航空が提訴に加わる予定という。

 EUによる航空会社向け炭素税導入をめぐっては、米国航空運送協会や米アメリカン航空,米ユナイテッド・コンチネンタルもロンドンの高等裁判所に提訴。昨年、欧州司法裁判所(ECJ)に審理が移され、来年初めにも判決が下される見込みだ。