大根熱々、無病息災願う 千本釈迦堂で「大根だき」
二十四節気の一つ「大雪」の7日、京都市上京区の千本釈迦(しゃか)堂(大報恩寺)で、師走恒例の「大根だき」が行われた。参拝した人たちは、大釜で炊いた熱々の大根を頰張り、無病息災を祈った。
鎌倉後期、同寺の慈禅(じぜん)上人が、釈迦が悟りを開いたとされる「成道会(じょうどうえ)」の12月8日に大根を切り、梵字(ぼんじ)を記して魔よけとして振る舞った故事にちなむ。昨年は2日間で約1万人が訪れたという。
この日は、祈祷(きとう)した約5千本の大根を油揚げと一緒に、昆布やカツオのだしとしょうゆで煮込んで振る舞った。妻と訪れた大阪府豊中市の倉本計善さん(75)は「無病息災を願いました。おいしかった」と話した。
大根だきは8日(午前10時?午後4時)もある。有料。
大雪は本格的に雪が降り始める頃とされるが、京都地方気象台によると、朝の最低気温は5・3度で、平年より1・1度高かった。