11年のパスポート発行数は5.3%減の396万冊 29歳以下の発行数は増加
外務省によると、2011年通年の一般旅券発行数は前年比5.3%減の396万1382冊となった。震災の影響で、4月の発行数が前年を大きく下回ったが、8月以降は前年並みの発行数に回復してきていた。
2011年の一般旅券発行数のうち、5年旅券発行数は3.6%増の5万3747冊、10年旅券発行数は10.3%減の27万7821冊であった。また、10年旅券の占める割合は、2010年の約64%から約61%に減少した。さらに、0歳から29歳までの若い世代の旅券発行件数が増加していることが特徴だ。
都道府県別にみると、プラス推移したのは富山、佐賀、大分、宮崎、鹿児島、沖縄のみで、中でも沖縄が7.7%増と最も高く伸び、3万4212冊となった。一方、マイナス推移したうち、減少幅が最も大きかったのは福島で15.9%減の3万3955冊となった。また、発行数でみると、最も多かったのは東京で5.7%減の63万3272冊、次いで神奈川で6.7%減の38万2067冊、次いで大阪の5.1%減の30万9902冊であった。
また、年代別では19歳以下が11.1%増の80万180冊、20歳から29歳までが2.2%増の85万2339冊と前年を上回ったものの、それ以外は減少した。性別で見ると、女性が3.8%減の210万1023冊、男性も7.0%減の186万359冊といずれも減少した。
なお、2006年から3月から発行を開始したIC旅券は、2011年末時点では現在有効な旅券のうち約80%にあたる。