荷物「手ぶら」で海外受け取り全日空とヤマト、9月から提携サービス / 2012年8月18日

荷物「手ぶら」で海外受け取り全日空とヤマト、9月から提携サービス

全日本空輸とヤマト運輸は16日、日本から海外へ向かう渡航客の荷物を目的地の海外空港で受け取ることができる「国際線手ぶらサービス」を9月1日から始めると発表した。同種の配達サービスは全日空が単独で行ってきたが、宅配便国内最大手のヤマト運輸と提携することで事業拡大を目指す。

 両社によると、利用条件は成田や羽田、関西の各国際空港から全日空の国際便を利用する搭乗客が対象で、ホームページ上で申し込みを受け付ける。

 利用料金は、ヤマトが国内の出発空港まで荷物を運ぶ「空港宅急便」の料金に、310円の追加料金がかかる。例えば、東京都内から成田空港の出発便を利用する場合、標準的なスーツケースなら2300円となり、全日空の現行サービスより300円程度割高になる。荷物1個につき、全日空の100マイルがたまる。

 ただ、今回の「手ぶらサービス」は、米国(ホノルル含む)向けの国際便については「米国航空当局の制限で利用できない」(全日空)という。