シカゴ国際空港、広大な敷地の「雑草刈り」にヤギ30頭を試験導入
米シカゴ市航空局が、シカゴのオヘア国際空港の草刈りを30頭のヤギに手伝わせるプロジェクトを立ち上げた。同空港に航空機で訪れる旅行者たちは、まもなく、着陸時に新しい景観を楽しむことができるかもしれない。 空港当局が始める試験プログラムには、草刈り機だと時間がかかってしまう100エーカー(約40万平方メートル)超の土地にヤギを放して、雑草を食べさせるという計画が含まれている。 空港の持続可能性プロジェクト責任者のエイミー・マリック氏は、Fox Chicagoに対し、「(そのエリアには)急勾配の坂もあり、重機を使うのはとても難しい。それに重機を使うことは地球にも優しくない」と語った。動物に危険が及ばないよう、ヤギは安全フェンスの外側に放され、滑走路には入り込めないようにするという。 空港でこのような取り組みが行われるのは今回が初めてではない。今月初頭、米国で最も混雑する空港の1つ、アトランタ(ハーツフィールド・ジャクソン)国際空港が、草木の低コストな管理方法として100匹のヒツジを導入する試験を行っていると発表した。 さらにこの夏には、サンフランシスコ国際空港が、空港に隣接する敷地の雑草を、2週間にわたって250?300頭のヤギに食べさせるというプログラムを実施した。 また、持続可能な開発を目指したもう1つの動きとして、オヘア国際空港は前週、地元の食品やヘルシーな菓子類を売るファーマーズマーケット(地元農家の市場)をオープンさせた。次に売り出されるのは、ヤギのミルクだろうか