台湾、9月30日は「中秋節」 / 2012年9月26日

台湾、9月30日は「中秋節」

台湾ではもうすぐ「中秋節」です。今年 2012年は9月30日(日)が中秋節にあたります。中秋節は旧暦の8月15日にあたる日で「お月見」の日です。

台湾では、旧正月にならぶ大切な日で、家族団欒の日となっています。

そして中秋節と言えば「月餅」です。お月見をしながら月餅を食べる。これが台湾の中秋節の過ごし方です。

月餅は丸くて月に似ているから...という説もありますが、元朝の終わりのある年、中秋節の前に「中秋節の日に月餠を食べると、恐ろしい伝染病にならない。」といううわさが広まったのです。実は元朝に反抗する人たちが月餠の中に「中秋の夜に元朝を倒せ」と書いた紙を入れたのです。月餅を食べ、その紙を見た人々は立ち上がり、その後4ヵ月ほど経って元朝は滅びたという話です。

そこで、明の初代皇帝である朱元璋は月餠を開国の記念品とし、中秋節を開国記念日としました。

現在は中秋節の前後に大切な方、取引先に月餅を贈りあうという風習がありますが、それは縁起のある食べ物でお互いの発展を思いあう、ということから来ているようです。

ところでこの月餅、現代の月餅は様々なスタイルのものが数多くあります。

割となじみのある形の月餅は、表面には中に何が入っているのか書いてあります。

蓮の実とキンモクセイ入りの月餅は、白餡で甘さもちょうど良く美味です。

丸い形の月餅は、外皮がパイのような感じになっており、中には塩漬けのアヒルの卵の黄身が入っています。(黄身=月をイメージ)
その他、中身の餡がパイナップル餡のものから、フォアグラ マッシュルーム月餅、和菓子の練り菓子のようなかわいいカラフルな月餅もあります。(黄色はマンゴー味、緑は柚子紅茶味、ピンクはいちご味)
また最近では最近ではアイスクリーム月餅が登場するなど、進化を続ける月餅。今後が楽しみです。

また中秋節にかかせないのは文旦(日本名はザボン、ボンタン)。文旦はこの時期が旬です。

文旦の中国語は「柚子」。これと「佑子(佑の字には守るというような意味合いがあります)」が同じ発音であり、縁起がいい食べ物として食べられるようです。

また食べ終わった文旦の皮は頭に乗せて帽子風にするのが台湾風です。

今週末は中秋節。台湾にお越しの際は、台湾の中秋節の文化も是非お楽しみください。