トルコ:イスタンブールにおける自爆テロの発生に伴う注意喚起
1 9月11日(現地時間)、トルコ北西部大イスタンブール市ガージーオスマンパシャ市に所在するスルタンガージー警察署に対して、爆弾を携帯した男性1人が突入を試み、入り口付近で自爆しました。この事件により、警察官1人が死亡、警察官4人及び民間人3人が負傷しました。報道によると、自爆により死亡した犯人は、左翼系反政府武装組織の革命人民解放党/戦線(DHKP/C)の構成員と見られています。2 警察発表によると、本年5月31日に大イスタンブール市ファーティヒ市内のマクドナルドで女子トイレ爆破事件が、6月16日に同ガージーオスマンパシャ市内で警察官襲撃事件がそれぞれ発生していますが、これらはDHKP/C構成員(女性)の同一犯による犯行とされました。警察はDHKP/Cに対して厳しい取り締まりを実施していますが、同組織は、その報復として軍や警察を狙ったテロ攻撃を実行しています。また、上記女子トイレ爆破事件のように、組織の力を誇示するために、一般人に被害が及ぶ場所にも爆弾を仕掛けることもあるため、十分注意が必要です。トルコではこれまで日本人や日本権益を直接対象としたテロは発生していませんが、上記のように日本からの観光客が多数訪れるイスタンブールをはじめとするトルコ西部の観光地でも爆弾テロが発生しており、日本人がテロに巻き込まれる可能性は否定できません。3 ついては、トルコに渡航・滞在を予定する方は、不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の関連情報を入手するように努めてください。また、大勢の人が集まる場所においては周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意を払ってください。加えて、軍・警察関係組織の所在する建造物付近には不必要に近づかないよう留意してください。さらに、緊急事態に備え、連絡先を家族等に伝える等連絡手段を常時確保するとともに、爆弾事件や不測の事態が発生した場合の対応策を再点検し、状況に応じて適切な安全対策が講じられるよう心がけてください。