日航、国際線の一部で座席を一新 ファーストとビジネスは個室ベッドにごちそうも / 2012年9月14日

日航、国際線の一部で座席を一新 ファーストとビジネスは個室ベッドにごちそうも

日本航空は13日、「新しい空」プロジェクト第1弾として、長距離国際線で運用する米ボーイングの中大型機「B777?300ER」の座席を全面刷新すると発表した。同社の長距離国際線の新座席導入は約4年ぶり。来年1月から成田?ロンドン線を皮切りに、ニューヨークなど欧米路線で順次運航を始める。

 今回の座席刷新の特徴は「1クラス上の最高品質」が共通テーマ。例えば、エコノミークラス(135席)は、座席ピッチ(前後間隔)を現行の31インチ(約79センチ)から34インチ(約86センチ)へ広げ、座席の厚さを約3センチ縮めたことで足元スペースが約10センチ広くなり、座席の居住性が一段と向上。プレミアムエコノミー(40席)も現行比で約10センチ広く、世界最大級の座席ピッチ(約107センチ)を確保した。

 また、ファーストクラス(8席)、ビジネスクラス(49席)は個室内にベッドを標準装備し、特にビジネスは初のフルフラットシートを採用。「日本料理 龍吟」の山本征治氏ら日本人著名シェフ4人の機内食を「世界で一番ぜいたくな、空の上のレストラン感覚」(加藤淳・執行役員顧客マーケティング本部長)で楽しめるようにする。

 日航の植木義晴社長は13日、東京都内で開いた発表会で「真の民間企業として再出発する再上場が目前(今月19日)まで来た。(新座席は)どのクラスも居住性、サービスを進化させた自信作」と話した。