ミャンマー直行便:全日空、12年ぶりに再開
日本とミャンマーを直行で結ぶ定期航空便が12年ぶりに再開し、15日午前、全日空(ANA)のヤンゴン行き第1便が成田空港を離陸した。直行便はビジネス席38席のみの小型旅客機「B737」を使い、月・水・土に週3往復する。ミャンマーの民主化進展への期待感から、ANAは日本企業の出張需要を見込んでいる。
同国との直行便はANAが96年7月に関西−ヤンゴン間に就航したが、政情不安を受け00年3月から運休、入国にはタイやシンガポールでの乗り継ぎが必要な状態が続いていた。だが昨年誕生したテインセイン政権は民主化や経済改革に積極的に取り組み、進出を検討する日本企業が増加。直行便を求める声が高まっていた。
この日離陸した第1便は満席だった。出発前の記念式典でANAの伊東信一郎社長は「経済成長のポテンシャルが高く、世界中から注目を浴びている。もっと大きな飛行機で毎日飛べるようにしたい」とあいさつ。ミャンマーのキンマウンティン駐日大使は、1日80人程度だったビザの申請者が新政権誕生後200人ほどになったと述べ、「直行便により(人の交流が)さらに活発になると信じている」と就航を歓迎した。【