中国全土:最近の日中関係の動きに係る注意喚起(その4)
1 本年8月?9月にかけて,中国においては尖閣諸島をめぐる状況等を受けて,各地で我が国に対する抗議デモが断続的に発生しました。特に9月中旬には,北京をはじめとして全国各地で抗議デモが行われ,山東省,湖南省,江蘇省,四川省,広東省等一部地域においては日系企業,店舗に対する破壊・略奪が行われる事態が発生しました。対日感情の悪化に伴い,市中における嫌がらせ(邦人に対するタクシーの乗車拒否等)が散見されているほか,最近でも,邦人が暴行被害を受ける事例が発生しています。2 つきましては,かかる事情を踏まえ,今後とも,中国に旅行,出張等で渡航・滞在される予定の方,または既に滞在中の方は,報道及び大使館または総領事館から最新の情報を入手するとともに,以下の諸点にご留意の上,引き続きご自身の安全確保に十分ご注意ください。○抗議行動が行われる場合には,その現場には近寄らない。○外出時に大声で日本語で話をする等目立った行動は慎む。また常に周りの状況に注意を払う。○一人での夜間外出やタクシー乗車は可能な限り控える。○一般的な行為(野外での撮影,スケッチ等)でも場合によっては中国では非合法となる場所もあるので注意する。 ○在中国日本国大使館及び各総領事館,外務省海外安全ホームページ等をチェックする。