関空のLCCターミナルが完成
関西国際空港の格安航空会社(LCC)専用ターミナルが完成し、27日に完工式が行われた。新関西国際空港会社の安藤圭一社長は「機能性を重視しつつ利用者の憩いに配慮した、アジアで最高水準のターミナル」と期待を込めた。
ターミナルはエスカレーターがないなど簡素な造りで、建設費を37億円に抑えた。通路に冷暖房がないほか、搭乗橋もなく航空機まで徒歩で移動する。一方、鉄道駅から無料のシャトルバスが運行し、商業スペースも充実するなど利便性向上に配慮されている。
28日に開業し、関空拠点のLCC、ピーチ・アビエーションが独占的に使用する。ピーチの井上慎一最高経営責任者(CEO)は、「新しいコンセプトの空港という夢が現実のものとなった」と話した。