関西国際空港は2013年6月1日から、国際線で出国する旅客を対象に旅客保安サービス料(PSSC)を導入する。
対象は4月12日以降に発券した旅客。関空によると、9.11以降保安関連コストが増加しており、今まで自社負担でおこなってきたものを見直す時期に来たとの考えだ。
同社では2月28日、13年度からの料金戦略を発表しており、そのなかで13年夏期スケジュールから2015年冬期スケジュールまで(2013年3月31日?2015年3月28日)の国際線着陸料の5%値下げを表明。着陸重量の増量割引、深夜早朝割引の拡充も実施する。
国内線でも2013年4月1日から2015年3月末日まで増量割引と深夜早朝割引を拡充。さらに、2013年夏スケジュールから手荷物取扱施設(BHS)使用料の料金設定を変更するとしている。航空会社側の負担を減らすことで運賃が安くなるとの想定のもと、PSSCの導入を決定した。
料金は国内線出発旅客1名につき300円。旅客サービス施設使用料(PSFC)と同様、航空運賃に含めるオンチケット方式をとる。PSSCは成田も2009年11月に導入し、1名500円を徴収しており、旅行会社からは徴収の負担やシステム改修について問題視する声があがっていた。関空によると、今回の導入にあたっては、日本旅行業協会(JATA)に説明する場を設け、すでに理解を得られているとの認識だ。