B787運航に向け「大きな進展」、ボーイングの改善計画が承認
ボーイングは米国時間3月12日、米連邦航空局(FAA)からボーイングB787型機の改善計画について承認を受けた。計画は、不具合が発生したバッテリーについて設計を変更するなどしてFAAの安全基準を満たすことをめざすもので、このための試験飛行も認められた。
これを受けて全日空(NH)では、「ANAはローンチカスタマーとして、安全を大前提に1日も早い運航再開を期待している。今回のFAA承認は、787の運航再開に向けた大きな進展と受け止めている」とコメントしている。
B787型機は1月から運航停止が続いており、NH、日本航空(JL)ともに5月まで同型機を運航できない前提で計画を立てるなど大きな影響を受けているところだが、試験が順調に進めば4月にも運航を再開できるとの報道もある。
運航計画を変更するには機材や乗務員を調整しなければならず、また欠航を決めていた便の座席を改めて販売するための期間も取る必要があるため、運航が認められたからといってすぐに通常通りの路線、便数に戻すことは困難。
しかし、JLでは「仮に早く飛べるとなれば計画を見直すことはあり得る」と説明するなど、2社ともに状況を見極めながら対応を進める方針を示した。