全日空、国際線手荷物規則を変更へ、エコノミー1個23kgに
全日空(NH)は6月1日発券分から、国際線の受託手荷物規則を変更する。規制緩和などにより航空各社の規則が複雑化する中、ユナイテッド航空(UA)やルフトハンザ・ドイツ航空(LH)などのパートナー航空会社とルール統一をはかるという。
変更点は、まずエコノミークラスで無料手荷物許容量の個数を2個から1個に削減。また、全クラス共通で1個あたりのサイズを3辺合計で現行の203センチメートルから158センチメートルとする。ベビーカーや幼児用の揺りかご、チャイルドシートは従来通り無料で受け付ける。
エコノミークラスの個数削減に合わせて、超過手荷物料金も設定。アジア・オセアニア/北米・ハワイ・南米・欧州・アフリカ・中東間の路線については、2個目を9000円/100米ドル/75ユーロとし、3個目以降は1万5000円/200米ドル/150ユーロを徴収する。
日本国内を除くアジア・オセアニア内路線と、欧州・アフリカ、中東内路線については、2個目を5000円/70米ドル/50ユーロ、3個目を9000円/100米ドル/75ユーロとする。このほか、重量・サイズの超過についても料金を設けており、さらに国際航空券で国内線を利用する際の国内区間についても規則を定めた。
また、ペット料金については米ドルやユーロの料金を新たに設定。一方、スポーツ用品と楽器の特別取り扱いを開始し、これらの荷物で3辺の合計が203センチメートル以内であれば超過料金を適用しない。このほか、スターアライアンスゴールド、ANAブロンズメンバーに対するNH運航便での優遇策も変更している。
なお、機内持ち込み手荷物と身の回り品のサイズについては55センチメートル、40センチメートル、25センチメートル、3辺合計115センチメートルから変更しない。