ANA、エアアジアJを完全子会社化へ ブランドも変更
ANAホールディングス(全日本空輸)が、傘下の格安航空会社(LCC)エアアジア・ジャパンを年内にも完全子会社にする見通しであることがわかった。マレーシアのアジアLCC最大手エアアジアとの合弁だが、エアアジアの持ち株をすべて買い取って提携を解消し、ブランド名も変える。
昨年8月に国内線で就航したエアアジア・ジャパンは利用率が全路線の平均で6割程度と、目標の8割を下回って伸び悩んでいる。ANAとしては、エアアジア主導の運営を見直し、業績のてこ入れを図る目的がある。インターネット以外でも航空券を買いやすくするなど、営業戦略を工夫するという。
今秋までは「エアアジア・ジャパン」のブランド名で運航を続ける。その後は未定だが、ANAが出資して関西空港を拠点に就航しているLCC「ピーチ・アビエーション」に統合する可能性もある。
エアアジア・ジャパンは現在、ANAが51%、エアアジアが49%を出資する。成田や中部から国内5路線、国際3路線を運航している。