ボーイング787シリーズ新型、初の試験飛行
米ボーイング(Boeing)は17日、787型機「ドリームライナー(Dreamliner)」の派生機でサイズの大きい787-9型機の初の試験飛行を行った。 787-9型機は、中型の長距離旅客機「ドリームライナー」の派生機で、同様サイズの他の旅客機に比べて20%少ない燃料で運航が可能。航続距離は約600キロ延び、最長で1万5750キロ。座席数は250?290人で、787-8型機の210?250人より多くなっている。 787-9型機の初号機は、2014年半ばにニュージーランド航空(Air New Zealand)に納入される予定。 米シアトル(Seattle)を拠点とする航空宇宙分野のアナリスト、スコット・ハミルトン(Scott Hamilton)氏は、「標準型である787-8型機の開発に苦労した経験と、同型機が運航開始からトラブルに見舞われ、3か月半にわたって運航停止となったことを受け、787-9型機についてはより入念なテストが行われることになるだろう」と話している。 787-8型機の開発は当初の予定より3年遅れ、さらに、今年1月にはバッテリーが過熱する問題で、世界中で全ての運航が停止となった。4月に運航再開が認められたが、それ以降も問題が相次いだ。