開港以来続く成田空港「検問」廃止へ
夏目誠社長が同日開かれた定例記者会見で、「当社と警備当局の警備レベルの維持向上が図られ次第、15年3月よりも前倒しして実現させたい」と話した。
国内の空港で唯一行われている検問は、成田闘争の歴史を背景に、1978年の開港以来続いてきた。しかし、国内外の拠点空港との競争が激しくなる中、利便性向上のため、地元経済界などから廃止を求める声が上がっていた。
NAAは現在、警備会社に委託して道路や駅の計6か所に検問所を設けているが、顔を識別する機能のある監視カメラを使った実証実験を行うなどして機械警備などに切り替える「ノンストップゲート化」に向けた準備を進めてきた。旅客ターミナル内や鉄道の駅など約70か所で監視カメラ約150台を今年度内に設置するほか、来年秋までに車両の入場管理、記録を行うシステムも導入する。