エア・カナダ、羽田/トロント線就航、B787で?14年7月から
エア・カナダ(AC)は2014年7月2日、羽田/トロント線を開設する。デイリーで運航する計画で、運航機材はボーイングB787型機。ACとして羽田に直行便を就航するのは今回が初めてで、B787型機のアジア線導入も羽田線が初となる。
日米の航空協議はまだ実現しておらず、羽田から昼間時間帯に米大陸東海岸への就航を発表しているのは現時点(※記事を公開した11時45分時点。同日17時頃に全日空(NH)がバンクーバー線の開設を発表)でACのみ。AC日本支社長のワイス貴代氏は「大きな売りにしていきたい」と意欲を示した。羽田線ではビジネス、レジャー双方をターゲットに、特に日本各地からの乗継需要を取り込みたい考えで、旅行会社に協力を求めていくとした。さらに、ACのハブ空港であるトロント以遠への乗継も考慮して、スケジュールを組んでいると説明。トロント以遠についても期待をかける。
また、現在運航中の成田/トロント線については「アジアとカナダを結ぶ大切な空港。きちんと飛ばしていきたい」とし、維持する方針を示した。同氏によると、成田はバンコクやシンガポールなどアジア都市を目的にした乗客にも利用されており、「乗客に(羽田と成田で)利便性の高い方を選んで使っていただきたい。お互いに補完しあうようにしたい」考えだ。
ビジネスクラスは1-2-1の配列 運航機材のB787型機の座席数は、ビジネスクラス20席、プレミアム・エコノミークラス21席、エコノミークラス210席の計251席。ビジネスクラスには180度フルフラットシートを配置したほか、全クラスでコンセントやUSBポート付きのタッチパネル式スクリーンを利用できるようにした。ACでは、2014年春からB787型機合計37機を順次受領する予定で、2014年には計6機納入される予定。まずは3機受領し、そのうちの1機を羽田線に投入する。
なお、羽田からカナダへの昼間国際線発着枠は、全日空(NH)も1枠配分されている。NHによると、羽田/カナダ線は「飛ぶ予定」であり、詳細は近日中に発表する予定としている。