羽田、PSFCを値上げ?国際線到着旅客は2570円、国内線は290円に
東京国際空港ターミナルは、4月1日から羽田空港の旅客サービス施設使用料(PSFC)を値上げする。このほど国土交通大臣に上限変更認可を受け、PSFCの届け出をおこなった。国土交通省によると、消費税率引き上げや旅客取扱施設の拡張などに伴う変更であり、徴収方法は今までと同様、航空運賃と同時に徴収するオンチケット方式とする。
国際線出発旅客は大人が現行から570円増の2570円、満2歳以上12歳未満の子どもは280円増の1280円。乗継顧客は大人が280円増の1280円、子どもが140円増の640円。東京国際空港ターミナルによると、値上げの理由は国際線昼間時間帯発着枠の拡大に際し実施中の拡張工事において、増改築部分に係る費用などを回収するためとしている。
対象は4月1日以降に搭乗する乗客で、2月1日以降に航空券を発券した乗客。2月1日以前発券の航空券の場合は現行料金を適用する。
また、国内線の出発及び到着旅客は大人が120円増の290円、満3歳以上12歳未満の子どもは60円増の140円。満3歳未満で子ども用航空券を使用する場合は子供料金を適応する。
東京国際空港ターミナルによると、昨年4月に第2旅客ターミナルビル南ピア3スポット増築部の供用を開始し、今年3月の国際線増枠に向けて内際乗継施設整備をおこなっているが、施設の拡充は一段落し、旅客ターミナルビルはほぼ完成形を迎えたという。
そうした中、整備に関する固定的費用の増加に加え、従来航空会社が負担していた変動的費用についても今後安定化が見込まれることや、施設に係る便益と費用負担の関係の明確化をはかり、乗客から徴収するとしている。適用は4月1日搭乗分からとした。