エールフランス、5月30日まで予定していたパイロットのスト中止 / 2014年5月 4日

エールフランス、5月30日まで予定していたパイロットのスト中止

フランスのパイロット組合SNPLは2日、今月3日から30日まで予定していたエールフランスでのストライキを中止したと発表した。

 SNPLのイブ・デシャイエ委員長によると、パイロット側の要求の一部に対応するという政府の提案を受けて理事会で投票を実施。その結果、96%がスト中止に同意した。

 エールフランスはストの影響で欠航や大きな混乱が生じる恐れがあると警告していた。

 フランスではパイロットがストを行う場合、混乱を最小限にとどめ、乗客の計画変更をスムーズに行うために、航空会社にスト開始の48時間前に通告することを義務付けている。

 SNPLは、それにより航空会社はスト入りするパイロットの代わりに外国人パイロットを雇うことが可能にな、労働関係法に抵触すると主張。政府側に譲歩を求めていた。

 デシャイエ委員長は2日、テレビでスト中止に決定について説明、フレデリック・キュビエ運輸相が先月29日の協議で、法律の現状について、懸念が生じる可能性があると認めたと述べた。しかし、運輸相は法律の撤回や修正は約束していないという。