エア・カナダ、関空/バンクーバー線再開、15年5月に / 2014年9月18日


エア・カナダ(AC)は2015年5月、関空/バンクーバー線を就航する計画だ。バンクーバー発は5月1日、関空発は5月2日から運航する。ACでは2008年の下期から同路線を運休しており、関空線の再開は6年半ぶり。政府認可が条件だ。AC日本支社長ワイス貴代氏によると、「まずは保守的で無理の無い形で」最大週5便体制で運航する予定。現時点では10月24日までの夏ダイヤ期間限定としている。

ワイス氏は復便の要因の1つとして、このほど就航した羽田/トロント線で、関西発羽田経由の乗客が多かったことをあげた。ワイス氏は「関空発でもお客様がしっかりと便を埋めてくれる需要がついてきたのではないか」とし、関空/バンクーバー線に期待を示した。バンクーバーに就航することで「羽田線と上手に使い分けていただきたい」考えだ。ロードファクターは80%以上をめざすとしており、来年に向けて需要喚起の働きかけをおこなっていくという。

関空線の主要ターゲットはレジャー需要。バンクーバーだけでなく、バンクーバー以遠の需要の取り込みもはかる。バンクーバーからカナダ各地に加え、アメリカ東海岸への乗り継ぎ需要も取り込んでいく方針だ。

 また、ワイス氏はボーイングB787型機の購入で、機材繰りに余裕が出てきたことも、就航の理由として挙げた。B787型機をB767型機で運航している路線に投入したことで、B767型機を今後どう使うか考えた時に「ずっと就航したいという気持ちがあった」という関空線の復便があがったという。

 関空線の運航機材はボーイングB767-300ER型機で、約280席。クラスはACがビジネスクラスとプレミアムエコノミークラスの中間と位置づける「プレミアムキャビン」とエコノミークラスの2クラス制となる予定。プレミアムキャビンのアジア路線導入は今回が初めてとなる。運航スケジュールは以下の通り。