全日本空輸は17日、燃油価格の下落を受け、2015年2月発券分から国際線の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を引き下げると発表した。値下げ率は路線によって異なり、最も大きい韓国路線で50%となる。日本航空も全日空とほぼ同じ内容の値下げを発表しており、原油安の影響が航空運賃に広がってきた。
全日空はシンガポール市場の燃油価格に連動して燃油サーチャージを2カ月ごとに見直している。15年2月以降、韓国路線の燃油サーチャージは現行の片道2000円から1000円になる。主力の北米(ハワイ除く)・欧州路線は片道1万4000円と現行より7000円安くなる。
全日空は同日、1カ月ごとに見直している国際線貨物の燃油サーチャージについても、15年1月から引き下げると発表した。北米や欧州などの長距離路線については貨物1キログラム当たり92円と現行より7%値下げする。