姫路城がグランドオープン、開門前に1200人の行列 / 2015年4月 6日

5年半に及ぶ「平成の大修理」(大天守保存修理)が完了した国宝で世界文化遺産の姫路城(兵庫県姫路市)が3月27日にグランドオープンした。前日の午前10時から並ぶ人が出るなど、開門前には約1200人の行列ができた。

 大天守保存修理完了に合わせ、天守内の展示物が取り除かれ、見学スペースが広がった。姫路城の建造物としての特徴をより詳しく見学できるようになった。

 スマートフォンやタブレット端末で「姫路城大発見アプリ」をダウンロードすると、AR技術やCGを活用した展示も見られる。

 外国人観光客の増加を踏まえ、城内や好古園、家老屋敷跡公園に無料の公衆無線LAN環境を整備。城内の表示も統一し、「説明サイン」は日本語と英語、「案内サイン」などには日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語を併記した。

 姫路城管理事務所内の見学資料室では、世界遺産に関する展示を充実。スマートフォンなどが無くても、AR技術やCGを活用した展示が見られるモニターを設置した。

 グランドオープンから5月10日までは大天守登閣整理券を先着順で1万5千人を上限に配付する。登閣整理券の配布は、お盆や秋の行楽シーズンにも実施予定。

 グランドオープンから当面の間は、混雑が予想されるため、開門時間を繰り上げる「アーリーオープン」を実施する。

 姫路市では、2015年度の年間来場者数を180万人と見込み、200万人を超えることも想定している。