日本政府観光局(JNTO、松山良一理事長)によると、3月の訪日外国人客数(推計値)は前年同月比45.3%増の152万6千人だった。2月に記録した単月過去最高をすぐに更新、単月としては初めて150万人を突破。好調は高いレベルで定着してきたようだ。
好調の要因についてJNTOは東・東南アジアでのビザ緩和に加え、桜シーズンやショッピングツーリズムでのプロモーションが奏功ことを挙げている。特に欧州方面はイースター休暇時期の変動から訪日から促進されたとしている。
市場別では主要市場のうちロシアを除く19市場が3月単月の過去最高を記録。香港、ベトナム、米国、カナダ、英国、ドイツが単月として過去最高を記録した。全体的に伸び率は高かったが、フィリピンの前年同月比110.9%増が目立った。
中国は同83.7%増の33万8千人と相変わらず高い伸びで、2カ月連続で30万人を突破。韓国も同39.6%増の26万8千人で3月単月の過去最高を更新するなど勢いを取り戻している。台湾は同33.2%増の27万8千人、香港は同81.8%増の11万7千人だった。
JNTOでは4月は引き続き桜シーズンでの訪日旅行需要の拡大が見込まれることに加え、イースター、清明節、ソンクラーンといった各市場で休暇が相次ぐことから好調に推移すると予測している。