全日本空輸(NH)は10月25日から、デイリー運航を実施している成田/パリ線を運休する。2014年春に羽田/パリ線の運航を開始して以来、搭乗率が低迷していたことを受けたもので、羽田線については成田線の運休以降、現在使用しているボーイングB787-8型機から、座席数の多いB787-9型機に入れ替える。
NHによれば、羽田/パリ線の運航開始により、2014年の成田/パリ線の搭乗率は前年比14ポイント減の64%に低下。一方、羽田/パリ線の14年の搭乗率は、成田線を上回る72%を記録しているという。同社はそのほか、エールフランス航空(AF)が10年にエアバスA380型機を成田/パリ線に導入して以来、競争環境が激化していることも理由に上げた。既に入っている10月25日以降の予約については、羽田/パリ線またはその他の欧州線への振り替えをすすめるという。
なお、同社は成田と羽田の両方をハブ空港として強化する方針は変えないとしている。6月1日には、15年冬ダイヤから成田/ブリュッセル線に就航する計画を明らかにしたところ。運航開始日やダイヤ、機材などの詳細については追って発表する予定。