日系2社、15年上期の国際線旅客は9%増、利用率は3ポイント増 / 2015年10月30日

 日本航空(JL)と全日空(NH)の2015年上期(15年4月?9月)の運航実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比9.0%増の815万6136人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は4.0%増となった一方、旅客輸送量を示す有償旅客キロ(RPK)は8.7%増とASKの伸びを上回り、利用率は3.3ポイント増の77.7%となった。

 2社を比較すると、旅客数はJLが5.1%増の409万3290人、NHは13.3%増の406万2846人とともに伸長。利用率については、JLはASKが1.0%増、RPKが6.2%増となった結果、3.9ポイント増の79.7%となった。NHはASKが6.9%増、RPKが11.2%増となった結果、2.9ポイント増の75.9%となり、両社ともに前年を上回った。

 路線別で見ると、JLの旅客数は東南アジアが11.9%増の161万4539人で最も多く、前年からの伸び率でも1位となった。伸び率の2位は中国の7.3%増で、旅客数は68万7931人。3位は太平洋で6.9%増の101万6715人だった。利用率が最も高かったのはグアムで1.7ポイント増の82.9%。利用率の伸びが最も大きかったのは中国の13.5ポイント増で、利用率は78.8%だった。

 一方、NHの旅客数はアジアが15.7%増の273万7173人、北米・ホノルルが9.9%増の93万2595人、欧州が6.1%増の39万3078人と全方面で増加。利用率に関しては北米・ホノルルが1.3ポイント減の76.3%と減少したものの、アジアは5.7ポイント増の75.1%、欧州は5.6ポイント増の76.6%となった。