韓国の国土交通省は10日、中国人観光客の急増に対応するため、総工費35億ドル(約4316億円)をかけて、同国南部のリゾート地、済州(チェジュ、Jeju)島で2つ目となる空港を建設する計画を発表した。
同省によると、同島東部に建設される新空港は、滑走路1本を備え、遅くとも2025年に完成するという。
同島唯一の空港である済州国際空港(Jeju International Airport)は現在、ソウル(Seoul)の仁川国際空港(Incheon International Airport)に次いで、同国で2番目に利用者の多い空港となっている。格安航空会社(LCC)の増便により利用客が急増し、2014年の利用客が2320万人を数えるなど、同島北岸に位置する同空港は近年、混雑が目立っていた。
済州島は特に中国人観光客に人気で、2014年には前年比58%増となる290万人の中国人が同島を訪れた。韓国の他の地域とは異なり、中国人観光客は済州島にビザなしで入国可能となっており、上海からはわずか1時間、北京からは2時間半のフライトで同島を訪れることができる。