東京都に本社を置くポケットチェンジは、海外旅行の際に余った外国の硬貨や紙幣を投入すると、相当する金額を希望の電子マネーやクーポンなどに両替するタッチパネル式の専用端末を、7月中に羽田空港国際線ターミナルと京急電鉄の羽田空港国際線ターミナル駅に設置すると発表した。端末はこのほど同社が開発したもので、日本円にも対応。訪日外国人旅行者も余った硬貨や紙幣を自国で利用できる電子マネーなどに交換できる。今後は国内外の空港などに順次設置するという。
昨年9月のソニー銀行による調査では、海外旅行後に余った外貨を両替する人は約15%にとどまっており、約65%が平均して1万8000円相当を自宅に眠らせている。市場規模は日本国内だけで年間3500億円、全世界では約10兆円に上るという。
同端末は現在、米ドルやユーロなどに対応。提携先はSuicaやPASMOなどの交通系IC、楽天Edy、Amazonギフト、LINEギフトなどで、対応通貨と提携先は順次増やしていくという。操作は端末のタッチパネルを操作して、交換先サービスを選択し、紙幣または硬貨を投入するだけで完了。SuicaやPasmoなどのICカード型電子マネーについてはその場でチャージすることもできる。なお、両替の際には手数料を徴収する。