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> JAL、新ビジネスクラス就航 羽田?バンコク線に
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JAL、新ビジネスクラス就航 羽田?バンコク線に / 2016年6月20日
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日本航空(JAL/JL、9201)は6月18日、ビジネスクラスに新シートを導入した国際線用ボーイング777-200ER型機の新仕様機「スカイスイート777」を、羽田?バンコク線(JL031/034便)に就航させた。年明けからはホノルル路線にも投入する。
JALは777-200ERを11機保有しており、東南アジアやハワイなど国際線中距離路線に投入。18日に改修初号機(登録番号JA701J)が就航後、2017年度内に全機の改修を終える。JALが国際線で運航するワイドボディー機では、777-200ERが新仕様への最後の改修となった。
座席数は3クラス236席で、ビジネスクラスの新シート「スカイスイートIII」が42席、プレミアムエコノミー「スカイプレミアム」が40席、エコノミー「スカイワイダー」が154席。従来の3クラス仕様機の245席と比べると総座席数は9席少なく、ビジネスを14席減らし、エコノミーを5席増やした。ビジネスクラスは、横1列4席の1-2-1席配列。フルフラットシートを斜めに配置するヘリンボーン配列をJALでは初採用し、全席から通路へアクセスできる。
ベッドポジションでは、足もとまで十分なスペースを確保。中央2席は、ベッドポジションにした際に進行方向左側席はシートが下へ、右側席は上に移動することで、足もとスペースが上下に立体交差している。各席ごとのプライバシーを確保するとともに、ホノルル線などカップルでの利用が見込まれる路線にも投入するため、隣席の同行者と会話が出来る構造を採り入れた。
個人モニターは、現行仕様機が9インチから10.4インチであるのに対し、17インチに大型化。パソコンで作業しやすい収納式大型ダイニングテーブルや、500mlのペットボトルをはじめ身の回り品を収納できるスペース、パソコン用電源、スマートフォンの充電などに使えるUSBポート、4段階の調節が出来るLEDライトを装備する。ベッド長は最大約198センチ、ベッド幅は同74センチ、アームレスト間のシート幅は約51-52センチとなっている。また、全席から通路へアクセスできる。
IFE(機内エンターテインメントシステム)は、787の新仕様機「スカイスイート787」と同じく、最新の「MAGIC-VI」を導入。仏タレス製のシステムで、映画やビデオ、音楽など300以上のプログラムが楽しめる。また、モニターに触れた状態で指を滑らせる「スワイプ操作」に対応している。
無線LANによる機内インターネット接続サービス「スカイWi-Fi」も提供。米パナソニックアビオニクス製の航空機内インターネット接続サービス「eXConnect」を採用する。また、ビジネスクラスのラバトリー(洗面所)には、温水洗浄便座「ウォシュレット」を設置した。
プレミアムエコノミークラスは横8席の2-4-2配列、エコノミークラスは横9席の3-4-2配列を採用。エコノミーは、夫婦や恋人同士、家族連れなど、さまざまな乗客のニーズに合わせ、各席から通路へ出入りしやすい配列を取り入れた。
初便となった18日の羽田発バンコク行きJL031便は、乗客232人と乗員14人(運航乗務員2人、客室乗務員12人)の246人を乗せ、午前11時25分に出発。乗客には出発時に記念品のバインダーが配られた。
出発して右エンジンを始動後、外気を吸い込んで空調に使う「ブリードシステム」に不具合が生じたことから、午前11時46分に駐機場へ戻った。整備を終えて午後0時49分に出発し、午後1時3分にA滑走路(RWY16R)から離陸した。
バンコクには定刻より1時間14分遅れとなる、現地時間午後4時54分に到着した。JL031便の新仕様機の投入路線は羽田?バンコク線を皮切りに、8月から羽田?シンガポール線、年明け2017年初から羽田?ホノルル線と関西?ホノルル線、同年春からは成田?ホノルル線、中部?ホノルル線にも投入を予定している。時刻表の表記は「SS2」で、長距離路線用777-300ERの「SS7」と区別する。
フルフラットシートの採用など、新仕様への初改修となった長距離路線用機材777-300ER「スカイスイート777」は、2013年1月9日に就航。2013年12月1日から767-300ERの「スカイスイート767」が、2014年12月1日から787-8の「スカイスイート787」が就航し、当初から新仕様機として設計された787-9は、2015年7月1日に就航している。