クーデターが未遂に終わったトルコでは、政府が公共交通機関を無料にしたり、観光地に巨大な国旗を飾ったり、「祝賀ムード」の醸成に懸命だ。政府はクーデターは米国亡命中のイスラム教指導者ギュレン師によるものだと指摘。国民の団結を呼びかけている。
最大都市イスタンブールでは、クーデターが未遂に終わった翌日の16日から、ボスポラス海峡を往復する船便や、市内の地下鉄などの公共交通機関が無料になった。地元紙によると、「クーデターの打破」が理由で、18日夜まで続けられるという。
市内の観光名所ブルーモスクや水道橋にも16日から巨大なトルコ国旗が掲げられた。ブルーモスクの入り口で警備をする男性職員は「観光客は普段通り。国旗は政府の指示でクーデター騒動が収まるまで掲げられる」と話した。