JALとチャイナエア、日台全便コードシェア 2月から提携強化 / 2017年1月11日

 日本航空(JAL/JL、9201)と台湾のチャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)は1月10日、両社が運航する日台間を結ぶ全路線全便で、コードシェアを実施すると発表した。旅客と貨物両分野での提携強化に関する覚書の締結に基づくもので、2月下旬から始める。

 JALとチャイナエアは2010年10月31日から、羽田?台北(松山)線でコードシェアを開始。今回は提携強化策の第1弾として、日台間の全路線全便で旅客便のコードシェア実施が決まった。航空券の販売開始時期などは、後日発表する。

 コードシェアを予定している路線は、JAL便が成田・中部・関西?台北(桃園)線、羽田?台北(松山)線、成田?高雄線の5路線。チャイナエア便が台北(松山)?羽田線、台北(桃園)?札幌・富山・成田・静岡・中部・関西・高松・広島・福岡・鹿児島・宮崎・那覇線、高雄?札幌・成田・関西・熊本・那覇線、台南?関西線の19路線となる。

 両社のうち、チャイナエアのみが運航している日本の地方都市と台湾を結ぶ路線によるネットワークの補完や、運航頻度を高めることにより、利便性向上を目指す。一方、貨物については今後協議を進めていく。

 JALとチャイナエアは、異なるアライアンス(航空連合)に加盟。JALはワンワールド、チャイナエアはスカイチームに加盟しているが、JALによると両社の関係は以前から良好だという。日台間の往来が双方とも活発なことから、利用者の選択肢を増やして利便性やサービスを向上させ、旺盛な需要を取り込む狙いがある。