日本航空(JL)は4月1日、約39年ぶりに羽田/ニューヨーク線の運航を開始した。国交省が12年8月に発出した、新規路線開設などを制限する「日本航空の企業再生への対応について」(8.10ペーパー)の期限が切れたことを受け、3月31日まで運航していた羽田/ホノルル線を運休して開設したもの。1日1便で運航する。
使用機材は「スカイスイート777」を搭載したボーイングB777-300ER型機で、座席数はファーストクラス8席、ビジネスクラス49席、プレミアムエコノミークラス40席、エコノミークラス147席の計244席。羽田発初便の搭乗者数は205名で搭乗率は84.0%。ニューヨーク発初便の搭乗者数は幼児1名を含む242名で搭乗率は98.8%だった。ともに日本人利用者の割合などについては明らかにしていない。
JLによれば同路線の主なターゲットはビジネス客で、4月末までの予約は7割から8割程度で推移。同社は「堅調に推移している」との見方を示している。羽田/ニューヨーク線については、全日空(NH)も昨年10月末から1日1便で運航しているが、いわゆるドル箱路線であることから需要は十分に取り込めるという。往路は羽田を10時40分に出発、復路は羽田に16時25分に到着する国内線との接続の良さを訴求し、地方の利用者の獲得もめざす考えだ。
なお、JLは今回の羽田線就航にあわせて、1日2便で運航していた成田/ニューヨーク線を4月1日から1日1便に減便している。
▽JL、羽田/ニューヨーク線運航スケジュール(4月1日?)JL006便 HND 10時40分発/JFK 10時35分着(デイリー)JL005便 JFK 13時10分発/HND 16時25分着※翌日(デイリー)