ベトナム航空(VN)と同社が株式の7割を保有するジェットスター・パシフィック航空(BL)は6月7日、大阪市内で共同記者会見を開催し、BLが9月初旬から関空/ハノイ、ダナン線をそれぞれ週4便で運航することを発表した。BLにとっては初の日本路線。LCCによる日本/ベトナム間の路線開設もこれが初めてとなる。
使用機材は180席のエアバスA320型機。現在は政府認可の申請中で、航空券の販売開始は6月中旬を予定する。スケジュールの詳細などについては発表していない。
VNによれば、この日の会見にはベトナム首相のグエン・スアン・フック氏も出席。VNの日本路線における継続的な成長や、BLの短期間での成長などを祈念したという。
▽VNは関空/ハノイ線にB787導入
なお、この日の会見でVNは、A330型機でデイリー運航を実施していた関空/ハノイ線に、このほど総座席数311席のボーイングB787-9型機を導入したことを発表した。同社によれば、これにより首都圏空港および関空と、ハノイ、ホーチミンを結ぶすべての路線にB787型機またはA350型機を導入したことになるという。VNは現在、日本/ベトナム間の計10路線で週平均70便を運航している。
VNによれば、日本からベトナムへの旅行者数は過去5年間で12%以上増加。訪越旅行市場では上位5位以内に入る多さで、同社は長期事業計画において日本を重点市場の1つとして位置づけているという。今後はFSCのVNとLCCのBLの2社で多様化する需要に対応し、旅行者の取り込みをはかる考え。