英国・エコノミスト誌の調査部門「エコノミスト・インテルジェンス・ユニット(EIU)」が発表した「世界で最も住みやすい都市ランキング2017」で、オーストラリアのメルボルンが7年連続で1位に選ばれた。調査は安全性、医療、文化・環境、教育、インフラの5項目で評価され、メルボルンは100点満点中97.5点を獲得した。
オーストラリア ビクトリア州政府観光局では、メルボルンが同ランキングで7年連続トップとなったことについて、オーストラリア本土で最も小さい州にありながら、自然や四季の変化などを楽しめるほか、観光地への移動時間も少ないといった魅力があると説明。
日本からは、2016年12月にカンタス航空が成田/メルボルン線を就航。2017年9月からはJALも直行便を就航予定。素晴らしい魅力が詰まったメルボルンは日本人にとってもよりアクセスしやすい注目のディスティネーションになるとしている。
「世界で最も住みやすい都市ランキング2017」のトップ10は以下の通り。発表された2017年の順位は、すべて2016年と同じ結果に。1位から4位はそれぞれ0.1点差の僅差で続いた。同ランキングは世界140か国を対象に実施している。
なお、過去5年間の調査でスコアがもっとも改善した都市はイランのテヘラン(2017年度総合点は50.8点、140位中127位)。次いでUAEのドバイ(同74.7点、74位)、コートジボアールのアビジャン(同49.7点、129位)。
EIUでは、昨今のテロの対象が複雑化していることに加え、これまで比較的安定していた米国でもトランプ大統領が掲げる政策などの影響について言及。今後「安定性」の面でスコアが変動する可能性もあると示唆している。