マカオ政府観光局(MGTO)は、マカオを直撃した大型の台風13号の影響を受け、8月25日?30日までの期間、マカオへの渡航の中止勧告を決定した。
現在、水道と電力の供給は完全復旧しておらず、水道・電力が使用できない宿泊施設も一部ある。また、台風で施設や道路が損傷し、道路は遮断されている個所もある。街をあげて復旧活動にあたっているが、現状を踏まえ、マカオ政府観光局ではマカオへの旅行予定者に、渡航の再検討を呼びかけた。また、現地の旅行会社には8月25日?30日まで、一時的に団体旅行の受入手配を中止するよう要請した。
このほか、今後のNGTO主催イベントについても調整中。9月に予定していた「マカオ国際花火コンテスト」は、中止とした。
また、一部のホテルで通常サービスができない状態であることから、マカオ政府観光局では、ホテルやゲストハウスに対する料金調査も実施。現在のところ、MGTOに公表している料金を大幅に上回る値上げはなかったが、オンライン予約サイトでは値上げが確認されたという。マカオ政府観光局では規約違反が判明した場合には、該当施設にペナルティを課すとしている。
現在、現地でオープンしているマカオ政府観光局のツーリスト・インフォメーション・カウンターは以下の5か所。また、オペレーターや音声ガイダンスによるツーリスト・ホットラインでも、24時間体制で対応している。現在のところマカオ政府観光局には、観光や公共交通機関、ショー鑑賞券の払い戻しに関する問い合わせが寄せられている。
▼オープンしているツーリスト・インフォメーション・カウンターの場所
▼ツーリスト・ホットライン番号(日本語対応あり)
なお、上記発表は8月25日午後6時に行なわれたもの。これに先立ち午後5時に発表された情報では、3?5つ星クラスの宿泊施設・計64件のうち、水道・電力が復旧しているホテルは36軒、水道のみ復旧が1軒、電力のみ復旧が13軒、どちらも復旧していないホテルが6軒、未回答が8軒だった。また、ゲストハウスについてはその多くが、被害が最も大きい地域にあるため、ほとんどで水道・電力が復旧しておらず、確認が取れていないところも多いという。