方面別では、韓国がLCC各社の増便により16年冬ダイヤ比72便増の353便と最も伸長。9月からエアソウル(RS)がソウル(仁川)線を週14便で開始しており、12月からはジンエアー(LJ)が仁川線を1日2便から1日4便に増便する。
方面別の2位は東南アジアで、20便増の159便。9月にジェットスター・パシフィック(BL)がハノイ線とダナン線をそれぞれ週4便で開設したことに加え、12月1日からタイ・エアアジアX(XJ)が、バンコク(ドンムアン線)を1日1便から1日2便に増便することなどが要因。
そのほか、香港・マカオは16便増の130便、中国は9便増の339便、ハワイは8便増の29便となった。ハワイについては、エアアジアX(D7)が6月からホノルル線を週4便で運航しており、12月19日からはスクート(TR)が週4便で同路線を開設する。
減少したのは台湾、オセアニア、欧州で、台湾は冬ダイヤからピーチ・アビエーション(MM)とジェットスター・ジャパン(GK)が台北(桃園)線を減便することなどにより、11便減の137便に。オセアニアはカンタス航空(QF)が12月14日からシドニー線を週3便で運航するが、17年夏ダイヤから大韓航空(KE)がグアム線を運休し、冬ダイヤからはユナイテッド航空(UA)も同路線を週14便から週10便に減便することで、5便減の32便となった。欧州はターキッシュエアラインズ(TK)が1月末でイスタンブール線を運休したことで4便減の19便となった。
国内線に関しては国際線と集計方法が異なり、12月のピーク時における1日あたりの運航便数は16年冬ダイヤ比3便減の69便。春秋航空日本(IJ)が冬ダイヤから、1日1便で運航中の成田線を運休することなどが響いた。就航都市数は3月にバニラエア(JW)が奄美大島線を1日1便で開設したことにより、1都市増の14都市に。LCCは全体の56.5%を占める39便となった。
なお、大阪国際空港(伊丹)における国内線旅客便の1日あたりの便数は、16年冬ダイヤと同数の185便だった。