方面別では、中東を含むアジアが16年冬ダイヤ比で33便増の393便と最も伸長。5月にインドネアシア・エアアジアX(XT)がデンパサール線の運航を週4便で開始し、6月からデイリー化したほか、17年冬ダイヤからは日本航空(JL)がバンコク(スワンナプーム)線を、セブパシフィック航空(5J)がマニラ線を、それぞれ1日1便から1日2便に増便する。
以下はいずれも10便増となった太平洋、中国、韓国がそれぞれ326便、236便、188便と続いた。太平洋は9月にJLがコナ線をデイリーで開設したほか、エア・カナダ(AC)がトロント線を通年化。そのほか冬ダイヤからは全日空(NH)がデイリー運航中のロサンゼルス線をダブルデイリー化する。韓国についてはエアソウル(RS)がソウル(仁川)線を1日1便で開設する。
このほか、オセアニアはJLが9月からメルボルン線を1日1便で開始したことなどで9便増の58便に。アフリカはエジプト航空(MS)が冬ダイヤからカイロ線を週1便で再開することで、1便増の4便となった。
最も減少したのは台湾で、昨年11月のトランスアジア航空の事業停止による便数減などで、22便減の135便に。欧州線については、JLがロンドン線を1日1便から1日2便に増便する一方、1日1便で運航中のパリ線を運休。そのほかルフトハンザ・ドイツ航空(LH)が今年1月からフランクフルト線を運休していることなどにより、5便減の115便となった。グアム線は、週12便を運航しているデルタ航空(DL)が、冬ダイヤから週7便に減らすことで、5便減の42便となった。
国内線旅客便の週間便数は490便で、16年冬ダイヤ当初からは7便増、17年夏ダイヤ当初からは16便減となった。乗入航空会社数は7社で、就航都市数は17都市、路線数は18路線。LCCの割合は71.4%となり、16年夏ダイヤから0.9ポイント減少した。
航空会社別の1週間あたりの便数は、16年冬ダイヤ当初との比較ではジェットスター・ジャパン(GK)が7便増、バニラ・エア(JW)が24便増。減少したのはLCC2社で、ピーチ・アビエーション(MM)が14便減、春秋航空日本(IJ)が10便減となった。
なお、国際線と国内線を合わせた週間便数は2112便、定期乗入航空会社数が86社、就航都市数が121都市、路線数が124路線となった。
※週間便数は、ダイヤ切替後に各社の運航スケジュールが規則的に動き始めてからの2週間分を平均して算出。17年冬ダイヤでは11月6日から19日までを対象とした